- 出演者
- 池谷亨 片渕茜 中垣正太郎 平出真有 圷正嗣 吉川雅幸 本間隆行
オープニング映像。
IMFが22日、最新の世界経済見通しを公表した。今年の世界全体の実質成長率は3.2%に据え置いた。来年についてはわずかに下方修正し3.2%となった。景気のソフトランディングの見通しを維持しつつ欧米と中国が関税引き上げを応酬する事態となれば世界経済が失速する可能性があると指摘した。国別では個人消費の強さからアメリカの今年の成長率を上方修正した一方、ユーロ圏については主要国・ドイツの不振に圧迫され下方修正した。また日本は認証不正による自動車の生産停止などが響き、0.4ポイント下方修正した0.3%と予想している。
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- ワシントン(アメリカ)国際通貨基金
GMの4-9月期の決算は売上高と調整後の一株利益がともに市場予想を上回った。利益率の高いピックアップトラックやSUVの需要が好調だった。また価格設定や適切な在庫管理が業績に寄与したとしたうえで、2024年通期の調整後EBITの見通しを再び引き上げている。決算を受け株価は9.8%上昇した。
工業製品・事務用品大手「3M」の7-9月期の決算は1年前の赤字から黒字に転換した。調整後の一株利益も市場予想を上回っている。去年、軍事用耳栓をめぐる訴訟関連で巨額の費用がかさんだ反動などが要因。また2024年通期の見通しについては電気機器の需要が堅調なことなどを背景に一株利益の下限を7ドル20セントに引き上げている。
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- 3M
アメリカのディスカウントストア大手「ターゲット」は22日、年末商戦に向けて新たに2000商品を値下げすると発表した。食品や日用品、おもちゃ、コスメなどが対象となる。ターゲットは5月からすでに8000品以上の値下げを実施していて、これにより年末商戦の期間中は合わせて1万品以上を手頃な値段で提供するとしている。
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- ターゲット・コーポレーション
イギリスの金融大手「HSBC」は22日、広範な組織再編を発表した。商業銀行部門と投資銀行業務の一部の統合や事情地域拠点を東西で分割することなどが含まれ、再編は来年1月から行われる。エレデリーCEOは「よりシンプルでダイナミックかつ機敏な組織になる」と述べた。またCFOにパム・カウル氏を任命するとし、HSBCで初めてとなる女性のCFOが誕生することになる。
米国みずほ証券の兼松渉さんは22日のNY株式市場について「まちまちの展開となった。午前中は長期金利の上昇が意識されるなかで大統領選挙に対する不安もあり全体が売りに押される場面もみられたが午後の終了株価指数は前日の終値付近で小動きとなった。」などと述べた。GMの7-9月期の決算については「GMの決算は市場予想を上回り業績見通しも上方修正された。先月末には同業の『ステランティス』が失望的な業績見通しを示し、投資家センチメントが冷え込んでいたこともあり、投資家にとって嬉しいサプライズ。GMの株価は大きく上昇した。世界的に見ると中国の自動車メーカーが安価で高性能なEVを次々に市場に送り込んでいるなかアメリカ国内ではEVの需要が伸び悩んでおり世界のEV市場における競争の激化、米国メーカーの利益率を圧迫するとの不安が広がっている。しかし今回のGMの決算では従来のガソリンエンジンの大型SUVなどの需要が旺盛となり、その価格も高い水準が維持され市場シェアも拡大。EV事業などによる損失を十二分に相殺することが可能となった。米国では古き良き大型のピックアップが売れるのかといった事実を思い知らさられるような決算となっている。最も今後は大統領選挙も近づくなか、特にトランプ氏が勝利となれば関税や貿易戦争といった不安材料が増える可能性もあり中長期的には先行き不透明感もあると考えている。」などと述べた。
金利・商品・欧州株式・株式先物の値動きを伝えた。
圷さんはアメリカ企業の決算について「全体的には堅調といっていいと考えていいと思う。先週末時点でS&P500採用企業は74%が事前予想を上回った展開になっているので、過去の平均よりも良好な途中経過となっている。FRBの利下げ効果が金融業に早くもあらわれた格好となっていて今後住宅や製造業に波及していくかが焦点となる。」などと述べた。
為替の値動きを伝えた。
三菱UFJ信託銀行・齊藤央充さんのドル/円予想レンジは150.30円~151.10円。齊藤さんは「FRBのスタンスとして、インフレより労働市場を重視する姿勢に変化が見られない中、目先の米国利下げ見送りの判断には、さらなる労働市場データの発表が待たれる状況です。こうした中、FRBが注視する失業者1人に対する求人件数は、緩やかに減少傾向になり、コロナ前の水準にほぼ回復しています。そんな中、エコノミック・サプライズ指数のセクター別寄与度を見てみると、小売・卸売部門や労働市場部門の割合が高く、指数を押し上げる要因となっています。この上昇傾向が続くのであれば、ドル高の後押しとなり、年内155円台回復も視野に入ってくるかもしれません。一部ではトランプ前大統領の再選期待もくすぶる中、足元はドル高材料が多い印象です。まずは、節目の152円台にタッチできるか注目しています」などと話した。
10年国債の値動きを伝えた。
世界の株価の値動きを伝えた。
圷さんの日経平均予想レンジは、38400~38500円。圷さんは「円はきのう大幅安した反動もあり、反発の場面もあると考えていますが、週末の衆院選を控え、様子見姿勢が強い展開を見込んでいます。投資家から、今後の相場のけん引役は、内需業種か外需業種かという質問をよくいただきます。内需業種・外需業種の相対価格とドル円レートを比較すると、まず内需業種が先行されやすい傾向にあります。海外投資家の売買とドル円レートを見比べると、中間決算発表後に一部選好される外需業種も出てくるのではないかと考えます。目先は衆院選、米国大統領選と不確実なことが重しとなっていますが、どのような結果でも急激な円高につながる要素は乏しいです。短期的に相場が振れた後は、内需、外需ともに業績拡大に沿って上昇する展開を考えています」などと話した。
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- 日経平均株価
ロシア・プーチン大統領は、中国・習近平国家主席と会談。ロシアの大統領府などによる、とプーチン大統領は会談で「ロシアと中国との協力が世界を安定化させている」と主張し、「現在の関係構築の模範だ」などと強調。これに対し習主席は「ロシアとの世代を超えた友情は変わらない」と応じ、両国が協力関係の強化を進めてきたと指摘。会談は中国、ロシア、インドなど主要な新興国で構成するBRICS首脳会議の開幕に合わせて行われたもので、約3カ月ぶり。ウクライナ侵攻で国際社会から非難されるロシアが、中国との結束をアピールする形になった。
流通大手・イオンが、プライベートブランドの実質的な値下げを発表。一方、アサヒビールは、全商品の約4割を来年4月出荷分から値上げする。イオンは、プライベートブランド「トップバリュ」で、価格は据え置き、中身を増量する実質値下げを数量限定で実施。対象は約100品目で、物流の最適化や容器の見直しでコストを削減。したという。アサヒビールは、スーパードライなど226品目を来年4月出荷分から値上げすると発表。原材料の価格高騰や物流費のコスト上昇を受けたもので、ビール類・ノンアルコール飲料は5~8%、チューハイ類7~8%の値上げとなる。
財務大臣の諮問機関・財政制度等審議会は分科会を開き、地方自治体に対して歳出改革を徹底するよう改めて求めた。来年度予算で検討されている教員給与の引き上げによる地方の財政負担の増加や、人口減少の進行などを見据えて、デジタル技術を活用して業務を効率化し、歳出を抑えることが必要だとしている。
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北朝鮮・金与正朝鮮労働党副部長は談話を発表し、韓国とウクライナが「あきれた妄言を吐いている」と非難した。朝鮮中央通信が明らかにしたもの。ロシアのウクライナ侵攻に協力するため、北朝鮮が兵士を派遣したとの情報が国際社会で問題視されていることに反発したものとみられる。