日本銀行は金融政策決定会合で政策金利を現在の0.25%で据え置くことを全員一致で決定。衆院選で与党が大きく議席を減らし政治情勢が不透明なことに加え、来月5日には米国の大統領選挙も控え世界経済や金融市場の先行きが不透明さを増す中で国内外の情勢をなお見極める判断をした形。今回の会合では日銀が3か月ごとに示す経済や物価の見通しも公表された。2025年度の生鮮食品を除く消費者物価の見通しは、最近の原油価格などの下落の影響で前年度比+1.9%。今後の金融政策については米国など海外経済の行方や金融市場の動向を「十分注視する必要がある」としながらも、経済・物価が見通し通りに進めば「引き続き政策金利を引き上げる」としている。