米国大統領選挙は全米各地で投票が行われていて、まもなく開票が始まる。米国史上初の女性の大統領を目指すハリス氏と返り咲きをねらうトランプ氏のどちらを有権者が選ぶのだろうか。激戦州の1つ、ペンシルベニア州のピッツバーグから高須記者に伝えてもらう。東部ペンシルベニア州の第2の都市、ピッツバーグの開票所。郵便投票はまだ続いているが、こちらでは郵便投票の開票作業が先行して始まっていて、後ろにあるモニターにその様子が映し出されている。開票所の職員によると、投票日前日の4日までに21万9000人余りの有権者から郵便投票が届いているということ。ここペンシルベニア州は激戦州の中でも選挙人が19人と最も多く勝敗の鍵を握る州といわれている。ハリス氏、そしてトランプ氏の両候補は選挙期間中、何度もこの州を訪れていて、ことし7月にはトランプ氏が選挙集会の演説中に銃撃され、世界を震撼させた事件が起きた。また、ここピッツバーグは大手鉄鋼メーカーのUSスチールが本社を置くなど製造業が盛んなことで知られている。両候補は投票日前日の4日もそろってこちらで集会を開いていて、鍵を握る労働者層の支持拡大を最後まではかっていた。双方の支持者を取材した。トランプ前大統領の経済政策を支持するという声が聞かれる一方、中小企業を守るというハリス氏の政策は重要だと話す人もいて、接戦が伝えられる中、市民の間にも緊張の高まりを感じる。ここペンシルベニア州では一部の地域を除いておよそ3時間後に投票が締め切られる予定で、全米が開票の行方を固唾をのんで見守っている。