米国大統領選挙の開票が進んでいる。勝敗の鍵を握るとされる激戦州7州あり、今、決まっているのが3州。今月、アリゾナ州で民主党が開いた集会。共和党員を取り込もうとカントリーオーバーパーティー（政党より国を）と銘打った。集まった共和党員などを前にハリス氏はみずからが選択肢になりうるとアピールした。ハリス氏の戦略の背景にあるのはトランプ氏に批判的な共和党員の存在。2016年の選挙ではトランプ氏に投票したが、大統領になったトランプ氏のふるまいに絶望したという共和党の弁護士・ジム・ハントワークさん。さらに決定的となったのは連邦議会乱入事件だったという。民主主義をないがしろにするトランプ氏を支持することはできないとし、今回はハリス氏に投票するとのこと。
一方、トランプ陣営がなし崩しにかかっているのが民主党の支持基盤になってきたのヒスパニック系の有権者たち。民主党支持から共和党支持にかわったというフレーデン夫妻。夫の両親はドミニカ共和国出身、妻の祖母はメキシコ出身。トランプ氏を支持する1つが不法移民対策の強化を訴えていること。現在の不法移民の待遇が手厚すぎると主張。家族やジェンダーをめぐる宗教的な価値観だった。2012年当時のオバマ大統領は同性間の結婚を支持。その後、民主党は性的マイノリティーの権利擁護に全力を尽くしてきた。トランプ氏はカトリックを信仰する人が多い、ヒスパニック系の有権者の支持を得るため、ハリス氏への批判を強めている。