トランプ前大統領は2021年の連邦議会襲撃事件について、前年の大統領選での敗北を覆そうとしたなどとして起訴されたが、在任中の行為は免責特権が適用され刑事責任を問われないと主張している。連邦最高裁判所は1日、大統領の公的な行為は免責されるが、私的な行為は免責されないとする判断を示した。そのうえで、この事件をめぐるトランプ前大統領の行為が公的か私的か判断するよう、地裁に審理を差し戻した。これを受け、11月の大統領選の前には初公判が開かれない可能性が高くなり、返り咲きを狙うトランプ前大統領には追い風となる。最高裁の判断を受けトランプ前大統領はSNSに「大勝利だ」と投稿した。