来月の「終戦の日」を前に飯塚市で戦中戦後の資料を通して当時の人々の様子を伝える企画展が開かれている。この企画展は戦争の悲惨さや平和の尊さについて考えてもらおうと飯塚市教育委員会が開いた。会場の飯塚市歴史資料館には当時の人々の生活用品のほか旧日本海軍の資料や元日本兵が体験を記した回顧録などおよそ100点が展示されている。このうち戦艦「金剛」の軍艦旗は縦が1m30cmで横が2mほどの長さとなっている。昭和19年にアメリカ軍の魚雷攻撃を受けて沈没する直前に飯塚市出身の乗組員である田川吉郎さんが体に巻き付けて持ち出した物だという。飯塚市出身で海軍飛行予科練習生だった惣門秀男さんが戦後に当時の訓練や生活の様子を記した回顧録は合わせて約400ページある。「戦争とわたしたちの暮らし展」は飯塚市歴史資料館で来月20日まで行われる。