アメリカと中国双方が100パーセント以上の関税をかけあう異常事態が続くなか、10日からスイスで始まった両国の高官による貿易協議は、初日の協議を終えた。追加関税の応酬は貿易の停滞など、両国の経済に影響を与え始めており、対立の解消に向けた糸口を見いだせるかが焦点だ。アメリカ側からベッセント財務長官とUSTRのグリア代表が、中国側からは経済政策を統括する何立峰副首相が参加している。初日協議は終了し、2日めも行われる見通しだ。トランプ大統領はSNSに「中国に対する関税は80パーセントが正しいように思える」と投稿し、追加関税を引き下げる可能性を示唆した。ホワイトハウスのレビット報道官は、中国側も譲歩が必要だと強調。中国政府は「関税措置の乱用に断固反対する。安易な妥協をしない」考えを示している。2日目の協議で対立の解消に向けた糸口を見いだせるかが焦点となる。
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