スイス・ジュネーブで開かれているWHOの年次総会で20日、感染症対策のための新たな国際ルール「パンデミック条約」が採択された。だが、その数時間後、WHOからの脱退を表明し総会も欠席したアメリカだがその場でアメリカの厚生長官・ロバート・ケネディ・ジュニア氏がWHOを批判するビデオメッセージが出された。ケネディ・ジュニア氏は反ワクチン派としてこれまでも様々な物議を醸し出してきており、子どもにワクチンを打つべきではないとし州裁判所と連邦裁判所に提訴した過去もある。厚生長官となった今、アメリカでははしかの感染が拡大しておりワクチン未接種の子どもの重症化が目立っているという。14日、はしかの予防接種について問われるとワクチンに関する自分の意見は重要ではないとし、自分の子どもにはワクチン接種を受けさせるとコメント。ロイター通信によるとケネディ・ジュニア氏によるWHO批判について各国の閣僚や外国関係者の大半は沈黙を保っていたという。