米国同時多発テロから23年となった11日、ニューヨークなどで追悼式典が行われた。ニューヨークの世界貿易センタービルの跡地で行われた追悼式典では、飛行機がビルに衝突した時刻やビルが崩壊した時刻にあわせて鐘が鳴らされ、犠牲者一人一人の名前が読み上げられた。2001年に起きた同時多発テロでは、日本人24人を含む2977人が犠牲となった。現場で活動にあたった元消防士は「『9．11』は23年間ずっと私の中に残っていて、毎日そのことを考えます」「もう二度と起こらないように、私たちは世界で起きている問題を解決する方法を見つけなければなりません」と話していた。ニューヨークの追悼式典には、バイデン大統領のほか、大統領選に向けた討論会を終えたばかりのハリス副大統領とトランプ前大統領も出席した。23年がたち、同時多発テロを直接知らない世代が増える中、教訓をいかに引き継いでいくかが課題となっている。