2022年2月、アメリカ地質調査所がクリティカルミネラルのリストを公表した。その中にリチウムやコバルト、ネオジムなどが含まれている。鉱物需要が増加する要因が脱炭素かの動き。大きな問題は特定国に供給が集中して大きく依存せざるを得ないこと。特定国への過度の依存が重大なエネルギー問題になる可能性がある。懸念の背景には深刻化する世界の分断がある。まず、戦略物資などは可能なかぎり国産化を図り供給チェーンの構築が注視されている。日本は安定的供給のため対策を強化する必要がある。この問題に早くから気づくきっかけがあった。資源開発と供給源の多様化に加え需要を抑えるため省資源技術の開発、代替技術の開発促進が求められる。またリサイクルも重要。脱炭素化をどこまで進めるのか、どのエネルギー源に頼り進めるかでクリティカルミネラルへの重要が変わる。日本ではエネルギー基本計画の改定の議論が始まる。