米国軍は、一部の飛行を停止していた輸送機のオスプレイについて、エンジンからの動力をプロペラに伝える部品を検査したうえで、基準を満たす機体については飛行を再開すると発表した。米国軍は輸送機オスプレイについて、安全確保のための追加の措置が必要かどうかを判断するためなどとして、今月上旬から一部の飛行を停止していた。この措置を巡り、米国海軍航空システム司令部は20日声明を発表し、分析の結果を踏まえ今後、それぞれの機体でエンジンからの動力をプロペラに伝えるギアボックスの飛行時間を検査したうえで、条件を満たした機体については飛行を再開するとしている。海軍航空システム司令部はオスプレイを持つ海軍、空軍、海兵隊が連携して、こうした措置を実施していくとしている。ただ、基準となる飛行時間や対象となる機体の数などの詳細については、運用の安全上の懸念を理由に公表していない。声明で「オスプレイはわが国の国防を支える不可欠な役割を果たしている。この重要な資産を飛行できる状態に戻すことは国益のうえで重要なことだ」としている。