仕事のパフォーマンス向上のためにこのパワーナップ(仮眠)が世界で注目されている。アメリカ航空宇宙局(NASA)では1995年から、パイロットが勤務中に緊張状態を保つために仮眠を活用する方法を研究。イギリス・ガーディアン紙によるとこのNASAの研究で26分間の仮眠によってパイロットのパフォーマンスが34%、注意力が54%向上したと報告された。アメリカのIT系企業などでは従業員のためにオフィスで横になりながら仮眠するために設計された椅子を設置するところが増えている。ガーディアン紙によるとスポーツ用品メーカーでは従業員が眠ったりめい想したりできる部屋もある。日本でも仮眠を促すため未来の服が開発されている。ウェアは着る人の健康データに合わせて眠気を誘う音や明るさ、温度などを保ち20分程度の睡眠と起床を促す。デザインは掛け布団と日本古来の防寒着夜着をイメージしていて「持ち運べる睡眠」をテーマに開発され外出もできるように設計された。埼玉・さいたま市の小学校では睡眠の大切さを学ぶ授業が行われていて、その一環として先月から立ったまま仮眠できる立ち寝ボックスが、期間限定で設置されている。なぜ、立ち寝なのか。開発担当者によると重力に対して垂直方向に寝ることによって深い眠りに入りにくく、起きたあとすぐに仕事などに復帰できるのが最大のメリット。2つは大阪関西万博で出展される。
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