東京大学などの研究チームが米国国内で約4万2000人の医師が治療した65歳以上の緊急入院患者約77万人のデータを使って、担当医の性別が患者の死亡率や再入院率に影響を与えているか調査した。研究では患者の年齢や病状、医師の年齢や経験値などを考慮し調整した上で、医師と患者の性別の組み合わせごとに比較・分析を行った。その結果、女性患者は男性医師よりも女性医師に治療を受けた場合の方が入院後30日間の死亡率と再入院率が低いことが分かったという。研究チームは「女性同士の方が患者が気兼ねなく症状を打ち明けられることなどが背景にある」と推測していて、女性医師を増やす努力を引き続き行う必要があるなどとしている。