両備システムズ・鈴木恭輔が電話できょうの為替について解説。ドル/円予想レンジ:142.30円~143.80円。きのうは米国消費者信頼感指数が大幅に下振れドル安が進行。本日も手掛かりに乏しい展開。ドル軟調地合いが続くとみている。注目ポイント:米欧・不確実性の差の変化。経済政策不確実性指数の構成要素:新聞が言及した回数、先行きに控える税制、政策変更の数、エコノミストによる経済見通しの不一致度合いがある。グラフ「経済政策不確実性指数:米国、ヨーロッパ圏」をもとに、ヨーロッパの方が米国に比べて慢性的に不確実性が高い状況。ユーロ安の材料にもなりえるが、ユーロドルの長期的なトレンド形成で重要な役割を果たしているのは不確実性の差の動きだと解説。差を生む要因については、米国は労働市場、ヨーロッパはインフレにそれぞれ大きな課題を抱え、一方向に差が広がりにくい状態。一方で、政策面は米国大統領選挙のインパクトが突出している状態のため、今後は大統領選挙に向けてはドル安の流れの中、ユーロドルでは堅調地合いが当面継続と想定。ユーロ円はドル安に押される形で154円近辺まで値を切り下げる展開を視野に入れていると解説した。