日本被団協(日本原水爆被害者団体協議会)がノーベル平和賞を受賞した。世界では核兵器の脅威が高まっている。ウクライナ侵攻でロシアは核の威嚇を繰り返し、北朝鮮や中国などでは、核を増強する動きもみられ、核廃絶への道のりは険しいまま。ことし1月時点の世界の核弾頭の総数は「ストックホルム国際平和研究所」の推計で1万2121発。最も多いのがロシア、次いで米国で、この2か国だけで世界の約9割を占めている。一橋大学・秋山信将教授は「核軍縮の議論といったときに被団協のノーベル平和賞受賞は1つの大きな声になっていくのだろう。核不使用の規範を求める声に対し核保有国はどういう説明責任を果たしていくのか注目」とコメント。