- 出演者
- 鈴木亮平
きょうから番組のテーマ曲が新しくなった。作ったのはVaundy。曲のタイトルは「軌跡」。きょうのテーマは「世界遺産はどのように決まるのか」。
- キーワード
- Vaundyロンドン(イギリス)軌跡
世界遺産は1248件に。ドイツのノイシュバンシュタイン城が今年登録された。ロマン主義が流行した19世紀、ノイシュバンシュタイン城は建てられた。建てたのはバイエルン王国の国王ルートヴィヒ2世。幼い頃から神話や伝説、騎士道物語に憧れていた彼は夢や空想の世界に浸るためにこの城を築いた。騎士道物語やオペラの世界を具現化した。長らく王様の趣味の産物とみなされていたノイシュバンシュタイン城だが、芸術性などが認められ世界遺産になった。今回、ルートヴィヒ2世が建てた他の3つの建物とともに世界遺産となった。
世界遺産は年に1回開かれている世界遺産委員会で決まる。今年はパリのユネスコ本部で開かれた。32件の候補地について審議された。登録を求める国はまず立候補して資料などを提出する。それを受け世界遺産にふさわしいかどうかICOMOSなど国際的な専門機関が現地調査をする。年に一度開かれる世界遺産委員会でその報告をもとに議論し、登録するかどうかを決める。最初に決まったのはカメルーンの候補地。今回の登録では新しい傾向を感じさせる例も。マレーシア森林研究所は人間の開発により荒れ地となった場所に植林し熱帯雨林を再生、人口の森が世界遺産に認められた。ドイツの担当者は提出した推薦書の資料は膨大な量になったと話した。
世界遺産の絶対条件として「顕著な普遍的価値を持つこと」というものがある。それを測るには10の基準がある。そのうち少なくとも1つはクリアしていなければならない。
文化遺産の登録基準。まずは「人類の創造的な傑作」。その代表例が「モン・サン・ミッシェルとその湾」「メンフィスとその墓地遺跡」。2つ目は「文化・価値観の交流」。代表例は「イスタンブール歴史地区」。3つ目は「文化的伝統・文明の証」。代表例は「マチュピチュ歴史保護区」「ラパ・ヌイ国立公園」。4つ目は「時代を代表」。代表例は「インドの山岳鉄道」。5つ目は「人が作った景観・環境」。代表例は「バリ島の棚田と水利システム」。6つ目は「象徴・シンボル」。代表例は「バチカン市国」。
自然遺産の登録基準とは。
現在、自然遺産の数は235件。登録基準は4つ。1つ目は「絶景」。代表例は「グランドキャニオン国立公園」「グレート・バリア・リーフ」。2つ目は「地球の成り立ち」。代表例は「エオリエ諸島」。3つ目は「貴重な生態系/生物進化の過程」。代表例は「アツィナナナの雨林郡」。最後の登録基準は「絶滅危惧種が生きる場所」。代表例は「コモド国立公園」。
「世界遺産」の次回予告。
「ベスコングルメ」の番組宣伝。