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ブラジルの首都ブラジリアは国家の夢と独創的な建築が見事に溶け合った世界でただ一つの街。約4年で誕生した先進都市。
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- ブラジリア(ブラジル)
ブラジルの首都ブラジリアは標高およそ1100m、乾いた高原地帯の中に突然巨大な街が見える。人口50万人を想定して計画され、現在約280万人が暮らす。国会議事堂はドームとお椀という斬新なデザイン。ドームの方が上院議会、お椀の方が下院議会。
ルシオ・コスタが都市の基本設計を描いた。世界遺産エリアの中心部を空から見ると、飛行機が翼を広げているように見える。外からの攻撃を受けやすい海辺を離れ内陸部に新たな首都を築くことはブラジルが長く抱き続けた夢だった。不毛の荒野にゼロから首都を作るという国家プロジェクト、莫大な資金が投じられわずか4年足らずでブラジリアは築かれた。
操縦席にあたる部分には国を動かす機能が集約された。大統領府はガラス張りの建物を優美な曲線の白い柱が支えている。オスカー・ニーマイヤーが主要な建物を設計。外務省の海外からの客を迎える広間を紹介。階段の独特の曲線が上る人の姿を際立たせ美しく見せる。庭園はくつろぎの空間で、各国の要人との懇談などに使われる。
ブラジリアは1960年に誕生した計画都市。ブラジリア大聖堂はステンドグラスに包まれた光の空間があり、カトリックの大聖堂。伝統的なカトリックの聖堂とは異なり、斬新で静謐な世界。日が沈むと大聖堂は闇の中で救いを求める手のように16本の柱が天に伸びる。
機能的で美しい理想の首都を目指したブラジリアは未来の暮らしを見据えた街でもあった。最大の特徴は街そのものが車での移動を前提に設計されていること。65年前、車がまだ庶民のものではなかった時代、モータリゼーションの訪れを予見していた。
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住居エリアは翼の端から端までおよそ14km。道路に沿って整然と住居エリアが並ぶ。集合住宅の多くは7階建てで1階はピロティと呼ばれる吹き抜けの空間。青木さん住む間取りは3LDK。築60年近い建物だが代々リフォームが施されとてもきれい。
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- キソデミドリインコブラジリア(ブラジル)
しかし完璧に思えた計画にも綻びが生じた。当初の計画地の外まで街が広がった。首都の中心部に向かう道では慢性的な渋滞が起こる。世界遺産の登録理由は近代的な都市計画と建築。
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- ブラジリア(ブラジル)
「世界遺産」の次回予告。
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