2025年8月24日放送 18:00 - 18:30 TBS

世界遺産
「平和祈る ポーランドの木造教会」

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平和祈る ポーランドの木造教会
コーナーオープニング

きょうの世界遺産はポーランドのヤヴォルとシフィドニツァの平和教会。すべてが木造の教会。プロテスタントは石やレンガの使用が禁じられた。

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ヤヴォルとシフィドニツァの平和教会群
500年!村人と生きる教会

南部マウォポルスカの木造聖堂群のビナローヴァの教会は500年前に建てられた。外壁も屋根もモミの板で覆われている。一枚一枚に斧で溝を切り込み、板を組み合わせている。強度が増し、雨に侵入も防げる。木は村人の手で何度も葺き替えられ、教会は今も建てられた時の姿を保っている。南部では伝統的に豊富な木材を活かして木造の建物が作られてきた。建材になるのはモミやカラマツ。5月、信仰の通過儀礼の一つ「初聖体」が行われた。教会の壁には骸骨の絵が描かれている。「死はいつ訪れるかわからないからこそ、生きている今を大切に」と伝えている。ビナローヴァの教会は中世の教会建築の伝統を示す重要な証拠であることから世界遺産に登録された。南部には15~16世紀にかけ建てられた世界遺産の木造教会が6棟ある。

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ビナローヴァの教会マウォポルスカ南部の木造聖堂群マウォポルスカ(ポーランド)ヤヴォルとシフィドニツァの平和教会群
ヨーロッパ最大の木造教会

ブラジルの旧市街には石やレンガで造られたカラフルな建物が並んでいる。街のシンボルは聖エルジュビェタ教会。現在、国民の9割がカトリックというポーランドにはレンガ造りのゴシック建築の教会が数多くある。世界遺産の教会は50キロほど離れたシフィドニツァにある。シフィドニツァの平和教会はヨーロッパ最大の木造教会。17世紀半ば、プロテスタントにより建てられた。天井まで15m以上もある教会は一度に7500もの信者が祈りを捧げることができる。彫刻も柱もすべて木で作られている。

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シフィドニツァの平和教会シフィドニツァ(ポーランド)ヴロツワフ(ポーランド)聖エルジュビェタ教会

シフィドニツァの平和教会は建物だけでなく装飾もすべて木で作られている。木造ということで、手入れが欠かせない。360年以上前の創建時の技法を頑なに守っている。17世紀、キリスト教の宗派対立から始まった三十年戦争にヨーロッパは苦しんだ。カトリックとプロテスタントが激しくぶつかり合い、数百万人もの死者が出た。終結後、カトリックの治めるシフィドニツァでは元々プロテスタントが多かったことから、様々な制約を条件に特別にプロテスタントの教会を作ることが許された。新しい教会を作る場所は町の城壁の外と定められた。教会のシンボルである塔も建てることが禁じられた。与えられた建築機関は1年以内、石やレンガなど耐久性のあるものは一切使わず木材と土壁で作ること。そんな困難な条件を押し付けることでプロテスタントを押さえつけようとした。資金は信者たちからの寄付など。悪条件に屈することなく手に入れた教会には3900本のパイプがあるオルガンも置かれた。

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シフィドニツァの平和教会シフィドニツァ(ポーランド)ポーランドヤヴォルとシフィドニツァの平和教会群三十年戦争
143の油絵!巨大な木造教会

プロテスタントが作った大きな木造教会はもう一つ残されている。

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ヤヴォルの平和教会

ヤヴォルの平和教会も17世紀、カトリックが提示した悪条件をプロテスタントが受け入れ建てられた。4階建てで天井までの高さが16mもある教会には一度に6000もの信者が集える。バルコニーの壁には143もの聖書の場面が油絵で描かれている。石が使えないために、彫刻ではなく油絵で装飾した。ヤヴォルとシフィドニツァの平和教会は三十年戦争後にプロテスタントが迫害されるなかで例外的に容認された建造物であることなどから世界遺産に登録された。

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ポーランドヤヴォルとシフィドニツァの平和教会群ヤヴォルの平和教会三十年戦争
(エンディング)
次回予告

「世界遺産」の次回予告。

(番組宣伝)
ベスコングルメ

「ベスコングルメ」の番組宣伝。

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