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きょうの世界遺産はオーストラリアのニンガルー・コースト。海岸沿いのサンゴ礁が260km続く。
ニンガルー・コーストがあるのはオーストラリア西海岸。その海岸に続くサンゴ礁と陸地の一部が世界遺産登録エリアになっている。場所によっては浜からわずか数mのところにサンゴ礁がある。ここではサンゴ礁の海を探検するカヤックシュノーケリングができる。ニンガルーのサンゴ礁の長さは東京から名古屋までとほぼ同じ260km。ニンガルーの海は2~4mほどの浅い海。サンゴたちは体内に褐虫藻という植物プランクトンを住まわせていて、彼らが光合成で得た栄養素をもらう。太陽の光がたっぷり届この海ではよく育つ。サンゴ礁は天然の防波堤となり、穏やかな海を作っている。海にはジュゴンをはじめ絶滅の危機にある生き物たちが集まってくる。この海へ人が立ち入る時は「指一本さえ触れてはいけない」というルールがある。日焼け止めは化学物質を含まない自然由来のものを使用する。
ニンガルー・コーストには時折、ジンベエザメが現れる。一緒に泳ぐことができる世界でも珍しいツアーがある。参加者たちはツアースタッフの誘導に従い、ジンベエザメとの距離を保つ。
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- ジンベエザメニンガルー・コースト
ニンガルー・コーストでは決められたルールのもと、ジンベエザメと一緒に泳ぐことができる。おとなしい性格で人を襲うことはない。ジンベエザメは世界の海を旅するが、毎年3~6月にかけてエサのプランクトンが豊富になる潮目を目当てにこの海にやってくる。やってくるのはほぼオスだけ。ニンガルー・コーストは絶滅危惧種を含む多様な海洋生物を育んでいることから2011年、世界自然遺産に登録された。
夜、ニンガルー・コーストの海でブラックライトをつけてサンゴに近づくと光を放っているように見える。サンゴが持つ蛍光タンパク質が紫外線を反射し光って見える。
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- ニンガルー・コースト
ニンガルー・コーストのエリア内にあるケープ・レンジ国立公園。年間降水量は300mmほど、広陵とした景色が広がる。海を見下ろすようにして連なるチャールズ・ナイフ・キャニオンは高さ最大約300mの大渓谷。渓谷を作っていたのはサンゴなどの海洋生物に由来する石灰岩。いわゆるカルスト地形だ。
ニンガルー・コーストにある渓谷ヤーディ・クリーク。渓谷をめぐる船のツアーでは珍しい動物を見ることができる。動物たちの命をつないできた渓谷の水は1年を通じて枯れない。
「世界遺産」の次回予告。
「ベスコングルメ」の番組宣伝。