東日本大震災の発生からまもなく15年。津波や液状化などで茨城県の水産業も大きな被害を受けた。震災をきっかけに、ふるさとの海の恵みを守ろうと新たな道を切り開いた人々を取材した。黒潮と親潮がぶつかる鹿島灘で取れる魚介は身が肉厚でうまみが濃厚。鹿嶋市の飲食店の店主の小野和儀さんは元漁師だったが東日本大震災で長年大切にしてきた漁船が被害を受けた。どう生計を立てていくべきか悩んだ小野さんがたどりついたのが、鹿嶋の海の幸のおいしさを届ける海鮮料理の店だった。今も漁業を続けている兄から取れたての魚介を仕入れ、兄弟2人でふるさとの鹿島の味を守り続けている。そんな鹿島灘自慢の水産資源を支えているのが茨城県栽培漁業センター。迎えてくれたのは、このセンターで働く鶴見祐輔さん。海の恵みを持続的に利用していくため、茨城県の漁業には必要不可欠な存在となっている。
15年前、東日本大震災による液状化で茨城県栽培漁業センターは壊滅的な被害を受けた。建物は壊れ、水槽に海水を送る地中の配管は断裂。育てていた魚介類の多くが死滅した。特に大きな被害が出たのがアワビだった。茨城で1年間に取れるアワビのうち半分は、この施設で育てられているが、その設備が震災で大きな被害を受けた。東日本大震災の発生は平成23年。このとき稚貝が死滅したことで、その後放流ができなかった。そのため震災4、5年後には漁獲量が激減し、深刻な不漁問題となった。茨城の漁業を支えていくという思いから、施設では地中にあった配管を地上へ移行し、液状化の影響を防ぐなど災害対策にも力を入れてきた。さらに新たな県の特産品を生み出すため、4年前から手がけているブランドサバ「常陸乃国まさば」の稚魚が育てられている。人工の餌で養殖することでアニサキスが発生するリスクを抑えられ、生のまま食べられるのが特徴だ。海の恵み、自然の恵み。こうして手間暇をかけてこその部分がある。
15年前、東日本大震災による液状化で茨城県栽培漁業センターは壊滅的な被害を受けた。建物は壊れ、水槽に海水を送る地中の配管は断裂。育てていた魚介類の多くが死滅した。特に大きな被害が出たのがアワビだった。茨城で1年間に取れるアワビのうち半分は、この施設で育てられているが、その設備が震災で大きな被害を受けた。東日本大震災の発生は平成23年。このとき稚貝が死滅したことで、その後放流ができなかった。そのため震災4、5年後には漁獲量が激減し、深刻な不漁問題となった。茨城の漁業を支えていくという思いから、施設では地中にあった配管を地上へ移行し、液状化の影響を防ぐなど災害対策にも力を入れてきた。さらに新たな県の特産品を生み出すため、4年前から手がけているブランドサバ「常陸乃国まさば」の稚魚が育てられている。人工の餌で養殖することでアニサキスが発生するリスクを抑えられ、生のまま食べられるのが特徴だ。海の恵み、自然の恵み。こうして手間暇をかけてこその部分がある。
