農林水産省によると、4月のコメの取引価格は平均で玄米60キロあたり2万7102円で過去最高を更新。取引価格が上がった理由について、今年は例年より早くコメを確保する動きがあり、量が少なくなった人気のある銘柄を中心に引き合いが強まり、全体の価格の押し上げたとしている。また、3月17日~4月27日までに放出した備蓄米のうち、小売業者に販売された量や約1万5000トンと明らかにした。この期間に放出された備蓄米は21万トンのため、全体のわずか7%にとどまっている。中小規模のスーパーからは「備蓄米が来そうな気配すらない。偏りなく中小含めて備蓄米が行き渡るようにしてほしい」などの声が上がっている。安藤桃子は「株価のようにお米の金額が毎日耳に入ってくるのに、日本人としては不思議な感じになる」などとコメントした。JA全農は落札した備蓄米のうち41%はすでに出荷したと発表。イオンは来月6日から100%アメリカ産の輸入米を順次販売すると発表。全国のスーパーで今月5日~11日までの1週間で販売されたコメの平均価格も過去最高となっている。