ピョンヤンでは朝鮮労働党創立80年を記念して大規模な軍事パレードが行われた。友好国のゲストたちを伴って閲兵した金総書記は「正義と平和を守るために責任を果たす」などと演説した。北朝鮮指導部が発したメッセージは、国外向けの非核化には断固応じないとする姿勢と国内向けのキム総書記のもと一致団結をという呼びかけ。5年ぶりのマスゲームには「この世にうらやむものはない」などの人文字が作られるなど国民の一体感を醸成するためのプロパガンダが展開された。北朝鮮ではキム総書記の権威づけに拍車がかかっている。
キム総書記はかつて父親が進めた政策を打ち消すなど独自色を強めている。北朝鮮の一党独裁体制の隙は、経済的な閉塞感の高まりと自由と豊かさへの憧れ。経済・思想両面での統制強化は国民の不満を募らせる可能性がある。
キム総書記はかつて父親が進めた政策を打ち消すなど独自色を強めている。北朝鮮の一党独裁体制の隙は、経済的な閉塞感の高まりと自由と豊かさへの憧れ。経済・思想両面での統制強化は国民の不満を募らせる可能性がある。