アメリカのFRBは金融政策を決める会合で、4.5%を上限としていた政策金利を0.25%引き下げることを決めた。金利の引き下げは6会合ぶりで、第2次トランプ政権のもとでは初めての利下げ。FRB・パウエル議長は「雇用の下振れリスクが高まった」と指摘し、利下げにより減速が鮮明になっている労働市場の下支えに動いた。トランプ氏に指名され理事に就任したばかりのミラン理事は0.25%の利下げに反対票を投じ、0.5%の利下げを求めた。一方、トランプ氏が解任を通告したクック理事は決定に賛成した。FRBは今後の政策金利の見通しを示し、年内にさらに0.5%、通常の0.25%ずつの利下げ幅ならあと2回利下げをすると見込んだ。
