イランとイスラエルの対立はイランで1979年に起きたイスラム革命まで遡る。それ以降イランは強硬な反米路線を掲げ、イスラエルを敵視してきた。シリアのイラン大使館を狙った最近の攻撃は状況をエスカレートさせた。イランはこれまでレバノン・ヒズボラやイラク・シーア派など地域のつながりの深い勢力を介してイスラエルを攻撃してきたが、今回は正面からイスラエルを攻撃した。これまでは直接手を下さない暗黙のルールがあった。イランは1982年のレバノンでの戦争に乗じてヒズボラを作ったが、現在ヒズボラは世界で最も実行力のある国家ではない民兵組織といえる。40年以上続く両国の対立は今のところ直接戦争にはいたっていない。