イスラエル軍は17日もパレスチナ・ガザ地区の中部や南部で軍事作戦を続けている。中東の衛星テレビ局アルジャジーラは、医療関係者の話として「各地への空爆によって34人が死亡した」と伝えた。こうした中、米国のブリンケン国務長官は18日にもイスラエルを訪問し、停戦と人質の解放に向けた協議の進展を働きかけることにしている。協議では米国が新たな提案を行い、イスラエルの当局者が中海国のカタールやエジプトに出向き、停戦の条件などについて話し合っているものとみられます。米国・バイデン大統領は合意は間近に迫っているとの認識を示しているが、ハマス側はイスラエルが新たな条件を加えようとしているなどと不信感をあらわにしていて、交渉が進むかは依然として不透明。協議の行方はハマスの最高幹部の殺害を受け、イスラエルへの報復を宣言するイランの動きにも影響を与える可能性がある。紛争のこれ以上の拡大を食い止め、イスラエルとハマスの停戦を実現させたい米国政府が、イスラエル側にどのような働きかけを行うのか注目されている。