旅の最後に訪れたのは平城宮跡のそばにあるホテル。出土した木簡の記録を元に、奈良時代の料理を再現した。天皇や貴族が食べたという料理。調味料はほとんど使わない。そこには素材のうま味をひきだす和食の原点があった。まず頂くのは牛乳で作る「蘇」。牛乳を火にかけ、焦げないようにひたすらかき混ぜること12時間。手間ひまかけて作る蘇を食べた鶴田さんは「きなこみたい」とコメントした。続いて頂くのは「楚割」。鮭とサメの身をさばき、1週間天日干しして、魚のうま味を引き出す。貴重な保存食として重宝され、宮中に献上されていた。