2023年7月7日放送 14:05 - 14:35 NHK総合

NHK地域局発
【えぇトコ】 なんとステキな天平のこころ〜奈良 平城京界わい〜

出演者
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なんとステキな天平のこころ〜奈良 平城京界わい〜
奈良時代の暮らしを体験!

2人はまず「平城宮いざない館」を訪れた。5年前に出来た人気の資料館で、平城京界隈から出土した土器など600点が展示されており、奈良時代の暮らしぶりを感じることが出来る。2人は顔が描かれた土器「人面墨書土器」に注目した。この中に悪い気を封じ込めた説など諸説あるとのこと。「かりうち」という奈良時代のすごろくで使われた規則的な文様が描かれた土器も展示されている。2人は東院庭園で「かりうち」を体験した。鶴田真由の勝利となった。「かりうち」は、貴族や役人が仕事の合間などにやっていたと考えられている。

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人面墨書土器奈良市(奈良)平城宮いざない館平城宮跡東院庭園
奈良時代から旅人が信仰する寺

731年創建の「海龍王寺」にやってきた。住職に本堂へ案内してもらった。全国から集められた海水の中でも種子島の海水はこの寺と深い関わりがあるそう。遣唐使として海を渡った初代住職・玄ぼうは帰国の途中嵐に見舞われる。海を鎮める海龍王のお経を唱えた玄ぼうが無事漂着したのが種子島だった。その後、航海の安全を願う寺として信仰を集めた。空海が書いたと伝わる般若心経。唐に渡る前、海龍王寺に1000日もの間こもり、写経したと伝えられている。しかし、遣唐使が廃止されるとともに寺は衰退。戦後間もない頃には狐が住み着くほど荒れ果てていた。復興のために20年前、奈良時代に行われていた航海の安全を願う法要を復活させた。

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奈良県海龍王寺玄ぼう種子島空海
伝統の製法受け継ぐ奈良筆

仏教中心の国作りが行われた奈良時代。仏の教えを広げるために行われたのが写経。奈良では今も写経が盛んに行われている。その文化を支えてきたのが奈良筆。遣唐使がもたらし、この地で筆作りが始まったと言われている。訪れたのは奈良筆の老舗。1000種類以上の筆をお作ってるそう。奈良筆作りを特別に体験させてもらう。体験するのは動物の毛を混ぜ合わせる練り混ぜ。奈良筆はウマやヤギなど様々な動物の毛を混ぜ合わせて作る。短い毛は筆のコシをうみ、長い毛は筆先になる。教えてくれるのは伝統工芸士の松谷文夫さん。それぞれの毛を広げ重ねていく。重ねた毛を何度も束ねる。この工程を何度も繰り返し、毛の混ざり具合を均一にしていく。ようやく筆の形になった。松谷さん曰く、うまく出来なかったと思っても使う方に気に入って頂けたらいい筆だという。

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ウマヤギ奈良市(奈良)奈良筆薬師寺
奈良時代の記憶と暮らす

平城宮跡にほど近い交差点の真ん中にあるお地蔵さん。鎌倉時代にまつられたと言われている。奈良時代、ここには平城宮に入る門があったが、都が移ると取り壊されたという。古来、特別な場所にその土地の記憶をとどめようと地蔵をまつる風習があったという。地域の人達をつなぐ存在になっているお地蔵さん。道路が拡張されるたび、移設する計画が持ち上がったがいにしえと変わらぬ場所にいてほしいと、地域の人達に守られてきた。

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平城宮跡

続いて奈良文化財研究所の小田さんに案内してもらう。化粧品売り場に遺跡の痕跡があるという。奈良時代、ここには東大寺と同じ規模の寺院があった。駐車場につながるスロープの下には寺の回廊跡が残っていた。

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奈良文化財研究所奈良県東大寺西隆寺
奈良時代と変わらぬ鹿への思い

奈良といえば鹿。5月から6月にかけて出産のピークを迎える。この時期は奈良公園にある鹿の保護施設では150頭の出産を控えた鹿で賑わう。奈良時代、都を守る神と一緒にやってきた鹿。この伝承から鹿は神の使いと崇められてきた。観光客に人気の鹿のせんべい。これも鹿の保護を目的として作られている。訪れたのは大正6年創業。鹿のせんべいを作るお店。店主の武田豊さん。作っているところを見学させてもらった。材料は米ぬかと小麦粉だけ。調味料や添加物は使わない。鹿のせんべいの歴史は江戸時代から。奈良に観光に来る人々の間で人気になった。鹿の体に優しいせんべいを。3代目の武田さんは幼い頃からお店を手伝い、昔と変わらぬ味を受け継いでいる。神社から特別な許可を得たものだけが製造することを許されたという鹿のせんべい。今もそれを生業として受け継ぎ、守る武田さんの心の支えだという。

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SARSコロナウイルス2奈良の鹿愛護会奈良公園奈良県春日大社鹿
和食の原点!?奈良時代のごちそう

旅の最後に訪れたのは平城宮跡のそばにあるホテル。出土した木簡の記録を元に、奈良時代の料理を再現した。天皇や貴族が食べたという料理。調味料はほとんど使わない。そこには素材のうま味をひきだす和食の原点があった。まず頂くのは牛乳で作る「蘇」。牛乳を火にかけ、焦げないようにひたすらかき混ぜること12時間。手間ひまかけて作る蘇を食べた鶴田さんは「きなこみたい」とコメントした。続いて頂くのは「楚割」。鮭とサメの身をさばき、1週間天日干しして、魚のうま味を引き出す。貴重な保存食として重宝され、宮中に献上されていた。

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アワビウニサメ平城宮跡
(エンディング)
エンディング

エンディング映像が流れた。

えぇトコ味だより
奈良市 ”奈良時代風”タイの吸い物

えぇトコ味だより。奈良時代に食べられていたという食材を使ったお吸い物。ミョウガとユズを千切り。細く刻むことで香りを引き立たせる。タイは食べやすい大きさにし、焦げ目がつくまで焼く。水に適量のお酒を加えた汁を具材の上にかければ完成。

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タイタイの吸い物ミョウガユズ奈良市(奈良)
(告知)
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