熊本地震で大きな被害を受けた熊本城の復旧について。現在天守閣は復旧したものの全ての工事が終わるのは約30年後と言われている。“未完の城”と呼ばれ、140年以上建設が続くサグラダ・ファミリア聖堂に例えられることも。鳥居さんは工事が進む今しか見られない唯一の景色があり、それが見る人を惹きつけているという。その景色を特に感じられるのが高さ6メートルの特別見学通路。被害の状況や復旧が進む城内をより近くで見られる工夫がある。熊本城とサグラダ・ファミリア聖堂の共通点が、戦争や災害にあっても市民が守り続けて現代まで残してきたこと。鳥居さんは、熊本城の再生の過程を市民は自分自身と重ねて見ているのではとした。