キャラバンが最初に注目されたのは2018年。当時のトランプ大統領はキャラバンについて犯罪者などが含まれるなどと不安を煽り、入国阻止のために軍を派遣する考えを示した。来年11月の大統領選挙では移民政策は大きな争点になるとみられている。バイデン政権になってから不法入国が急増し、民主党支持者からも不満の声が上がっている。野党・共和党はバイデン政権への批判を強めるとともに、ウクライナ支援の予算を認める条件として国境管理強化の費用増額を求めている。今回ブリンケン長官らがメキシコを訪れたことは、バイデン政権が対応に迫られている実情があると言える。