日本時間の11日午後6時から、サウジアラビアのジッダで行われたアメリカとウクライナとの高官協議の成果を語るアメリカのルビオ国務長官。高官協議にはアメリカからルビオ国務長官・ウォルツ大統領補佐官、ウクライナからはシビハ外相・イェルマーク大統領府長官・ウメロフ国防相らが出席した。この高官協議で、トランプ政権はウクライナがどこまで譲歩に応じる用意があるのかを見極めたい考えだった。高官協議は8時間に及び、発表された共同声明では、アメリカとウクライナは恒久的な和平に向けたプロセスを開始することを合意した上で、アメリカが提案したロシアとの30日間の一時停戦について、ウクライナ側が受け入れる用意があると表明した。ルビオ国務長官はウクライナの意思について、「ここでの目標は戦争を終わらせる。唯一の方法は交渉して戦争から抜け出すことです。この戦争には軍事的解決策はありません、それが今回ウクライナ側から得たコミットメント(約束)であり、彼らの意思です。それがロシアに届くのは明らかです。ボールはロシア側にあります」と述べた。これまでウクライナ側は限定的な停戦を主張していたが、ゼレンスキー大統領はすべての前線が30日間の戦闘停止の対象になるとの見方を示している。アメリカとウクライナの共同声明に対し、アメリカのトランプ大統領は「完全な停戦だ。ウクライナは同意した。ロシアも同意することを願っている」と、ロシアが停戦を受け入れることに期待感を示し、今週中にもプーチン大統領と対話するつもりだという。