第36回高松宮殿下記念世界文化賞の受賞者が発表され、5部門で5人が受賞。若手芸術家奨励制度の対象団体には、イギリスのナショナル・ユース・シアターが選ばれた。ロンドンで行われた式典にはパッテン元オックスフォード大学総長、ヘレン・ミレンさんらが出席。画家部門はピーター・ドイグ氏、彫刻部門はパフォーマンス・アートの先駆者で知られるマリーナ・アブラモヴィッチさん。アブラモヴィッチさんは自身の身体を用い、観客と共にその場で作品を作り上げる。日本の古民家を改修した宿泊体験型の作品では、宿泊客の夢もアートになる。建築部門はエドゥアルド・ソウト・デ・モウラ氏。採石場の跡地に建てた岩壁と隣り合わせの競技場は世界的にも注目された。音楽部門は、ピアニストのアンドラーシュ・シフ氏。演劇・映像部門は振付家でダンサーのアンヌ・テレサ・ドゥ・ケースマイケルさん。歩きや回転などの動きを起点とした振り付けで独自のスタイルを確立した。