大谷選手の松井秀喜さんと記録が並んだ175本目のホームランボールには“S1”の刻印が入っていた。MLBでは歴史的な記録が迫る打席で使われるボールに偽物が出回るのを防ぐために刻印をしているという。FBIは2000年に「市場に出回るスポーツ選手のサインや記念品などの9割以上が偽物の可能性がある」と発表した。MLBは選手がボールや記念品などにサインする場合、MLBが派遣した認証者が立ち会い、識別番号の付いた特殊なシールを貼ることで対策している。ホームランボールには高値がつくことが多く、ベーブ・ルースのヤンキー・スタジアムでの初HRボールは1998年に約1550万円、アーロン・ジャッジ選手の2022年シーズン62号HRボールは約2億3000万の値がついたという。歴代最高額はマーク・マグワイアが打ち立てた1998年の当時のシーズン新記録である70本目のホームランボールで、2020年に約4億6000万円の値がつけられている。