ドジャース・大谷翔平が史上初めて51-51(本塁打-盗塁)を達成。MLB通算本塁打222本、シーズン最多打点120。競技の枠を超えてレブロン・ジェームズやパトリック・マホームズもその偉業を称賛した。昨シーズンは44本塁打・20盗塁。今シーズンに遂げた進化に3つの視点で迫った。1つ目は盗塁。大谷は去年9月に右ひじを手術。今シーズンは投手との二刀流ではなく野手のみに専念。2月のキャンプでロバーツ監督は大谷が盗塁の練習に取り組んでいると明かした。昨シーズンと一番の違いはリード。昨シーズン4m5cmだったリード幅を今シーズン4m35cmと30cm増やしたことで、塁間タイムは過去7シーズン最速の3.85秒を記録した。2つ目は本塁打。かつてイチローは大谷が投手として20勝するシーズンがあって、その翌年に50本打ってMVP取ったら化け物ですよねと語っていた。今シーズン大谷と対戦した今永昇太は(ストライク)ゾーンに残る変化球はホームランゾーンに打てると大谷のスゴさを語った。大谷は正しい動作を行えばストライクゾーンに来たボールはホームランになると語っている。ゾーン内の変化球打率は昨シーズンより1割以上あがり(.457)、26本塁打を記録。ア・リーグのホームラン王ジャッジの.227と比べると差は歴然。3つ目は雄たけび。きのう50-50を達成した大谷は雄たけびをあげた。これまで達成した二刀流の記録はサンプルが少なかったが、50-50は野手全員が比較対象でサンプルが多い。50-50の価値の高さが感情を爆発させた。ドジャースはきのうの勝利でプレーオフ進出が決定。大谷はメジャー7年目で初めてのプレーオフに挑む。