店頭販売が始まった備蓄米について、きょうも朝から購入する人の列ができていた。ボリューム満点の定食が人気のお店はご飯のおかわり無料を”条件付き”に変更し、先月からは国産からアメリカ米を使っているという。そのため備蓄米への期待は高かった。流通大手・イオンではきのう都内で1店舗、きょう全国3店舗で備蓄米の先行販売を開始した。大阪では開店前から約1000人がその時を待ちわびていた。そして”1家族1袋”の制限付きだが入荷した4800袋は正午すぎに完売となった。小泉農水相の就任から10日で5キロ2000円台の”古古米”が店頭に並んだ。同じくきょうから販売が始まった名古屋市内でも、約1000人の行列ができていた。開店から約3時間で4200袋が完売した。千葉県でも備蓄米を購入すべく、開店前にも関わらず行列ができていた。街から聞こえるのは小泉大臣の政策への”感謝”の声だった。一方、国会から聞かれたのは野党からの追求の声である。小泉大臣のコメ政策をめぐっては、自民党内から批判もあった。いわゆる”自民党農水族”の議員からは「政策決定のルールを覚えるべき」などと反発の声があった。一方、小泉大臣は農水族に反論した。森山幹事長は小泉大臣の一連の対応を評価しつつも党との連携は必要だとした。政府は今週木曜に関係閣僚会議を新たに立ち上げる予定である。そんな中きょう発表されたコメの平均価格は5キロあたり4260円と前の週より25円値下がりした。ただ依然として去年の同時期の2倍以上となっている。”備蓄米販売”でコメ価格は安定するのかに対し、専門家は「たちまち下がるのは結構厳しい部分があるが備蓄米が流通していけば、5キロで4000円切るとかそれくらいまで下がるといい」などと話した。コメの”適正価格”については「5キロで安くても3000円切るくらいの2000円後半が現実的なラインで来年の秋ぐらいに落ち着いてくるのではないか」などと話した。
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