週末で賑わう東京・銀座にある「いろり家 別邸」の名物料理「船上めし」。威勢のよい掛け声に合わせて太鼓が打ち鳴らされる中、ご飯の上に新鮮なイクラをどっさり乗せていく。店の看板メニューの「イクラ丼」に次々と注文が入る。秋の味覚「イクラ」に今年はある異変が起きていた。これまで仕入れていた北海道産の仕入れ値が2倍にはね上がり、外国産に切り替えたという。札幌市の大手水産卸売業者によると、生筋子の今年中旬ごろまでの卸値は1kgあたり3万円~4万円弱で、過去最高値だった去年の2倍以上に高騰している。イクラ高騰の背景にあるのがサケの不漁。北海道では先月から秋サケ漁が本格化したが、今年の道内のサケの来有数は364万匹あまりで、記録的な少なさだった去年のさらに半分ほどに落ち込むと予測されている。秋の味覚「イクラ」が高い影響は大人気イベントにも及んでいた。新宿高島屋で毎年恒例となっている「大北海道展」。地元・小樽の店舗と同じ食材を使った海鮮弁当がウリの店では北海道産にこだわるイクラの入手に苦労が絶えないという。
