2月流氷がロシア極東からやってきた。知床の海の源は流氷。秘密は流氷の下に隠されていて、海の中の流氷の厚さは10メートル以上。流氷には栄養分があり、鉄分が含まれ、植物プランクトンの成長を促しアイスアルジーと呼ばれる藻が発生。プランクトンのオキアミはそれを食べ大きくなる。5月に桜が咲いた頃観光客が沖合を目指し海に集まるイルカショーを見に来た。さらにキタオットセイやナガスクジラも見ることができこの春にはシャチもやってくる。8月には長旅から帰ってくる生き物がカラフトマス。繁殖のために川を遡上。しかしヒグマがカラフトマスを待ち伏せし捕食した。そこを超えたカラフトマスだけが2000匹の卵を生み一生を終える。亡骸は海の底に横たわり微生物に分解され海藻を育む栄養となる。10月には紅葉の季節に。秋口にはシャケ漁が行われていた。