世界各地でインフレが起きる中、トルコも例外ではない。慢性的なインフレが続いていて庶民の暮らしを苦しめている。古くから、遊牧民の文化を継承するトルコでは肉料理がより好まれてきたとされ1人当たりの肉類の消費量は年間50kg以上。トルコ政府は、広大な内陸を抱え畜産が盛んなことも人々が、より肉を好んで消費してきた理由だとしている。しかし、この数年続く記録的なインフレで肉類の値段は高騰を続けている。牛肉はこの2年で3倍以上に鶏肉も倍以上に高騰。さらに値上がりが続き庶民が口にすることが年々難しくなっている。こうした中で、今肉に変わるタンパク源として脚光を浴びているのが魚。今、トルコで注目を集めている魚料理のシェフ・ファルクさんのこだわりは魚本来のおいしさをそのまま消費者に届けること。客の反応も上々。さらに2人は料理の様子をSNSで発信する。ファルクさんら兄弟2人のフォロワーはインスタグラムだけで合わせて400万人以上。魚料理は家庭にも徐々に広がりを見せつつある。