- 出演者
- 中川栞 別府正一郎
オープニング映像が流れ、中川らが挨拶した。
米国・トランプ氏のウクライナ政策を巡り、方向性を示している可能性があるとして注目されているのが、次期副大統領になるバンス氏のこれまでの発言。トランプ氏はロシアとウクライナ、ヨーロッパ諸国に対して平和的な解決策を促したうえで、ロシアはこれまでに奪った領土は引き続き確保する。現在の戦線に沿って非武装地帯を設ける。ウクライナは独立国家として存続するがNATOへの加盟はしないなどとするもの。しかし、この案については、さまざまな懸念や課題が指摘されている。特に、ロシアがこれまでに奪った領土は引き続き確保するという点。仮に、これが認められたら武力で、他の国に攻め入る行動をとったプーチン大統領の思惑どおりになる。同じように力ずくで他の国に攻め込もうと考える国が出てくることにつながるリスクも懸念される。このような案はロシアへの降伏であるとの指摘もある。一方で、こうした案が出ている背景にトランプ氏の米国第一がある。ウクライナ支援に巨額予算を投入せず、アメリカ国内に使うべきだという主張であり、この主張にアメリカ国民の多くが賛同していることは選挙結果からも明らか。トランプ氏がウクライナ政策でどのような代案を出すのか。早期の解決は難しいことは間違いない。
米国の次期大統領となるトランプ氏は最優先課題とする移民政策を担う次席補佐官に、前のトランプ政権で上級顧問を務めたスティーブン・ミラー氏の起用を発表した。また国連大使には一時、副大統領候補への起用も取り沙汰されたステファニク下院議員を指名する考えを明らかにした。トランプ氏は、また国境管理の責任者に移民関税執行局の局長を代行だったトム・ホーマン氏を起用すると発表した。「ホーマン氏は、不法移民の本国への送還を担当する」とトランプ氏は述べたが、どう大量送還を行うのかどれくらい費用がかかるのかには言及しなかった。彼がトランプ政権1期目で移民対策の責任者だった時、数千人の移民が子どもと引き離された。ミラー氏もホーマン氏もトランプ氏に極めて忠実。これがトランプ氏の人事における不可欠な要素。議会でトランプ氏を強く擁護してきたエリス・ステファニク下院議員の国連大使への起用やリー・ゼルディン元下院議員の環境保護局長官への起用も発表された。その一方でトランプ氏を批判した元高官2人を排除しソーシャルメディアに「ヘイリー元国連大使とポンペイオ元国務長官を政権に招くつもりはない」と投稿した。トランプ氏は、閣僚人事も早急に固めたい意向。
米国・トランプ氏が国連大使に指名する考えを示したのが議会下院の共和党指導部ナンバー3の要職を務めるエリスステファニク議員。ハーバード大学を卒業し、2014年に議会に初当選した時は、当時としては最年少の女性議員だった。米国メディアは当初は、そうでもなかったが、トランプ氏寄りになっていったと伝えている。ニューヨークタイムズは「政治的な立場を劇的に転換してトランプ氏に接近した」としたうえで「その忠誠心が効果を発揮し国連大使に指名されることになった」と伝えている。外交政策はイスラエル寄りで知られ、国連について「パレスチナ寄りだ」と主張して批判してきたこともあるという。
米国大統領選挙で勝利したトランプ氏は選挙期間中、日本を含めた外国から輸入される製品に10%から20%、中国から輸入される製品には60%の関税を課すと主張してきた。この公約どおりになれば米国と中国の貿易摩擦の激化は避けられず、自国の経済への影響も計り知れないとして各国で懸念が強まっている。オーストラリア・チャーマーズ財務相は「オーストラリアも打撃を受けるだろう」と述べている。オーストラリアのインフレとの闘いにとって貿易戦争はプラスにならないと警告している。オーストラリアの当局者はGDPへの影響はそれほどではないが物価は上昇すると予測している。選挙前の利下げへの期待は後退し始めているもののチャーマーズ財務相のインフレとの闘いは成果を上げつつある。トランプ氏による貿易戦争はそういった希望をすべて打ち砕き新たな対応が求められるかもしれない。
2期目の米国・トランプ政権による政策で影響を受ける可能性に備えて韓国の与党は半導体特別法の制定に向けた提案を行った。内容は、半導体メーカーに対する補助金給付。そして、残業時間を含めた1週間の労働時間の上限を52時間とする制度から半導体産業を外す措置。先週、ユンソンニョル大統領はトランプ政権が検討している対中関税の引き上げによるリスクについて言及し、引き上げが実施された場合は中国の半導体メーカーは輸出価格を引き下げ、海外市場で韓国メーカーが苦しい立場に追いやられるおそれがあると懸念を示した。サムスン電子など韓国のメーカーは中国や台湾のメーカーとの競争激化に備えている。半導体特別法案に賛同するある議員は「米中間で激化する半導体戦争がもたらす影響が韓国のメーカーに及ばないようにするための法案だ」と述べている。輸出主導型の韓国経済にとって半導体は非常に重要で去年の輸出総額の16%を占めている。半導体特別法案の通過には最大野党の賛成が必要。
気候変動対策を話し合う国連の会議「COP29」が開幕し12日から首脳級会合が始まる。これまで、大口の資金拠出を行ってきた米国で、温暖化対策に後ろ向きなトランプ氏が大統領選挙に勝利したことで、会議の焦点となっている温暖化対策を支援するための資金の拠出について合意できるか懸念の声が上がっている。2009年、先進国は毎年1000億ドルの拠出で合意。中国や湾岸諸国も拠出するよう求めている。とりわけ多くの温室効果ガスを排出しているため。極端な天候がもたらす被害がどれだけ甚大か。ドイツでも繰り返し見られるようになってきている。グローバルサウスはCOP29で、豊かな先進国からより多くの資金を求めている。1兆ドル以上が必要で、先進国は豊かになった中国や湾岸諸国も拠出するよう求めている。新たな資金源も議論されている。
世界各地でインフレが起きる中、トルコも例外ではない。慢性的なインフレが続いていて庶民の暮らしを苦しめている。古くから、遊牧民の文化を継承するトルコでは肉料理がより好まれてきたとされ1人当たりの肉類の消費量は年間50kg以上。トルコ政府は、広大な内陸を抱え畜産が盛んなことも人々が、より肉を好んで消費してきた理由だとしている。しかし、この数年続く記録的なインフレで肉類の値段は高騰を続けている。牛肉はこの2年で3倍以上に鶏肉も倍以上に高騰。さらに値上がりが続き庶民が口にすることが年々難しくなっている。こうした中で、今肉に変わるタンパク源として脚光を浴びているのが魚。今、トルコで注目を集めている魚料理のシェフ・ファルクさんのこだわりは魚本来のおいしさをそのまま消費者に届けること。客の反応も上々。さらに2人は料理の様子をSNSで発信する。ファルクさんら兄弟2人のフォロワーはインスタグラムだけで合わせて400万人以上。魚料理は家庭にも徐々に広がりを見せつつある。
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- イスタンブール(トルコ)
中央銀行は先週年末のインフレ率は44%になるとの予測を発表。トルコ政府は天然の魚の水揚げを増やすのではなく、養殖産業をさらに育てていきたいとしている。農業森林省・ドゥルガイトゥルキルマズ局長は「魚の生産量は計画どおり増加しています。魚、そして海産物はインフレ対策のカギなのです」とコメントする。
今年は空軍創設75年にあたる。空軍は1035Aなど新型戦闘機の試験飛行をしている。次世代装備の導入で現代化が図られている。1035Aは中国が自主開発した中型のステレス多用途戦闘機で、総合的な作戦能力に優れている。空軍は1035Aに代表される一連の新型戦闘機の開発と試験飛行をして切り替えを加速している。中国の航空装備は第3世代から第4世代へ、小型から中型、大型へ、無人機から有人機へと飛躍を見せた。空軍は遠洋や宇宙での作戦能力を開拓している。第15回中国国際航空宇宙ショーが中国・広東省で開幕する。今回のショーでは中国の陸海空軍の装備が展示される。戦闘機などのほか、月の裏側から採取された月の石、宇宙貨物船の模型なども初公開される。
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- 中国国際航空宇宙博覧会広東省(中国)
ベトナム政府は南北高速鉄道の投資方針案を国会に提出する予定。政府は準備過程で技術意見を推進し、国内企業の生産を促進するため、国内企業の製品を用いるよう要請している。投資総額は約670億ドルで半分が高速鉄道の構造物の建設費用。このうち、橋梁とトンネル部分が70%、線路が約30%を占める。建設会社は技術革新のチャンスだとみている。諮問機関によるとこのプロジェクトには600万トンの鉄鋼が必要だとされている。
全国初の観光列車の拠点駅となる安靖駅が公開された。パンダ列車も披露された。改装を終えた安靖駅は中国・四川省のパンダ列車のイメージにあうよう、パンダに関連したデザインであふれている。安靖駅は四川省成都の中心部から10キロのところにある。列車到着後は観光地へのアクセスも便利である。ここを拠点とする第3世代のパンダ列車も作られている。パンダ列車は25の地域で運行され、2万7000人以上が乗車したという。
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- 四川省(中国)
ウクライナ・ゼレンスキー大統領は越境攻撃を続けるロシア西部のクルスク州で、北朝鮮軍の兵士を含め、ロシア軍が兵力を集結していると明らかにした。
米国の次期大統領となるトランプ氏は国連大使に一時、副大統領候補への起用も取り沙汰されたステファニク下院議員を指名する考えを明らかにした。
「キャッチ!世界のトップニュース」の次回予告。
チェコの首都プラハの公園。“ペニーファージング型”自転車が集合。1870年ごろに発明され、大きな前輪と小さな後輪が特徴。当時の衣装を身にまとい、バランスを取りながら優雅に走る。愛好家たちが参加するレースはことしで30回目を迎えた。
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- プラハ(チェコ)
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