WHO(世界保健機関)は29日、パレスチナ自治区ガザ地区でのポリオワクチンの接種のために、イスラエルとイスラム組織ハマスが戦闘の一時休止に合意したと発表した。戦闘が続くガザ地区では、乳児のポリオ感染が確認されていて、感染の拡大が懸念されている。こうした中、WHOは29日、ガザ地区でのポリオワクチン接種のために、イスラエルとハマスが戦闘の一時休止に合意したと発表した。戦闘の一時休止はガザ地区内の地域ごとに期間を分けた上で、時間帯を限定して行われる予定で、今週日曜日から開始する見通しだという。ハマス側は戦闘の一時休止によるワクチン接種に協力するとしているが、現時点でイスラエル側は正式なコメントを出していない。戦闘の一時休止をめぐり、イスラエル政府は28日に「ガザ地区内の特定の場所の割り当てにすぎない」とする声明を出していて、合意した地域や時間帯以外では戦闘が続く可能性がある。