イスラエルのネタニヤフ首相は「圧力には屈しない」として、エジプトとパレスチナ自治区ガザ地区の国境沿いに、イスラエル軍を駐留させ続けることをあらためて主張した。エジプトとガザ地区の境界は「フィラデルフィア回廊」と呼ばれ、戦略上、重要であることから、イスラム組織ハマスとの主な対立点となっている。人質解放と停戦をめざす交渉は、イスラエル側が「フィラデルフィア回廊」への駐留継続を要求したことで再び停滞している。ネタニヤフ首相は2日、「圧力には屈しない」として、「フィラデルフィア回廊」にイスラエル軍を駐留させ続けることをあらためて主張した。イスラエルでは6人の人質が遺体で見つかったことを受け、大規模な抗議デモが行われていて、即時停戦を求める声が強まっている。こうした中、アメリカのバイデン大統領は人質解放をめぐり、ネタニヤフ首相の努力が不十分だとの認識を示した。“ネタニヤフ首相は(人質解放) 問題についてもっとやるべき?十分に行動している?”との質問に、米国・バイデン大統領は「ノー」と答えた。また、今週中に人質解放に向けた合意案をイスラエルとハマス双方に提示するかと問われ、バイデン大統領は「非常に近づいている」と述べた。