ガザでの停戦合意は早速、岐路に立たされている。アメリカのトランプ大統領は停戦を維持するため早速、スティーブ・ウィトコフ中東担当特使、自らの娘婿ジャレッド・クシュナー氏の2人をイスラエルに派遣した。トランプ大統領は合意が成立した際の演説でウィトコフ氏を往年の外交官キッシンジャー元国務長官に例えている。キッシンジャー氏はアメリカの元国務長官でアメリカの外交政策に大きな影響を与えたレジェンドとも言える人物だ。2人は今日イスラエルに到着し、このあとネタニヤフ首相と会談し停戦を維持するよう働きかけるとみられる。トランプ大統領は自身のレガシーにしたいだけに、停戦合意が破られるわけにはいかないという意図が見える。アメリカのニュースサイト「アクシオス」は停戦合意を受けて大規模に再開されていた人道物資の搬入を一時停止したネタニヤフ政権が直後に方針転換。今日から搬入を再開すると発表した。この背景には、和平計画を維持したいアメリカからの圧力があったとも報じられている。バンス副大統領もあすイスラエルを訪れ、停戦維持に向けた働きかけを強化すると報じられている。一方、昨日のイスラエル軍による大規模な攻撃再開はいかにたやすく停戦が崩れうるかを浮き彫りにした。危うい合意をつなぎ止める鍵はアメリカの圧力で、トランプ政権の外交力が試される局面となっている。
