イスラエル軍によるイランの石油貯蔵施設への攻撃が行われ、中東情勢が緊迫の度合いを増している。田植えを控えるコメ農家にも困惑が広がっている。千葉・東庄町でコメ農家を営む多田正吾さんは現在、80ha分の苗を育てる育苗の作業に追われている。トラクターを動かす軽油が1L10円上がれば、1カ月で6万円近いコスト増。週明けの原油市場では情勢悪化の懸念で原油価格が急騰。コスト上昇は避けられない状況になりつつある。田植え前後や収穫前にあたえる肥料は窒素などを含みイネの生育に必要。窒素肥料の原料となる尿素を輸入するJA全農によると、中東から輸出される割合は約4割で、中東産の供給が滞ると需給がひっ迫しこクシア市況は上昇し始めるという。JA全農は中東からの輸入がないため「調達に大きな支障は出ていない」としながらも、今後長期化すれば調達困難になる可能性もあるとみている。多田さんは「5kg3500円とかで買っていただければ少し油が上がっても対応できるけど、小さい農家はやめざるをえない」と語った。
