ガザ地区での軍事作戦を続けるイスラエルで戦時内閣が解散した。イスラエルの戦時内閣は去年10月のハマスによる襲撃以来、中道派の野党も加わって意思決定をしてきたが今後、連立政権内でハマスとの交渉に反対する極右勢力の影響力が強まることも予想される。一方、ネタニヤフ首相の退陣を求める市民の抗議デモも広がりをみせている。イスラエル政府の内部対立が広がる中、ネタニヤフ首相は戦時内閣を解散すると各閣僚に伝えた。ガンツ前国防相とアイゼンコット元参謀が辞任し、ベングビール国家治安相とスモトリッチ財務相が自らの参加を求める中での措置だった。エルサレムではイスラエル議会の前で大規模なデモが行われネタニヤフ首相の退陣と総選挙実施の期日の設定を要求している。イスラエルの警察はネタニヤフ首相の公邸がある西エルサレムのガザ通りを封鎖した。デモを主催する各団体は政府に反対するデモを1週間続けると発表している。エルサレムでは大規模なデモが行われている。