料理に欠かせない油が来月から大手メーカーが食料油の値上げに踏み切る。きょう番組が取材に訪れたのは川越市の町中華「二代目蝦夷」。厨房を覗くと中華鍋に注がれるのは大量の油。そこに鶏肉を入れて出来上がったのは店自慢の唐揚げ。大食いの聖地と言われるこちらのお店連日たくさん唐揚げの注文が入る。使う油の量も1日5~6Lは唐揚げだけで使うという。店にとって命の油、大手メーカーは来月1日から相次いで家庭用・業務用の食用油の値上げへ。日清オイリオグループは家庭用食用油を11%~18%、業務用食用油を18%~25%値上げ。昭和産業は家庭用と業務用食用油ともに20%以上、Jオイルミルズは家庭用食用油11%~23%、業務用食用油を10%~18%の引き上げ。取材したお店では9月から仕入れている油がすぐに上がることはないというがそれでも10月以降は上がる可能性があるという。大手メーカーが食用油の値上げに踏み切るワケは世界的な油の需要が上昇したこと、物流費の高騰、人手不足などがあるという。今後の見通しについてフジテレビの智田解説副委員長は「トランプ政権の政策でバイオ燃料用の需要も増える中で、食用油のコスト環境は今後も厳しくなるとの味方が強まっている」など指摘。