セブン&アイHD新社長に社外取締役・スティーブ・デイカス氏が就任する。ユニクロを運営するファーストリテイリングやアメリカの流通大手ウォルマートを経て。西友の社長などを歴任。日米の小売市場を熟知している。生い立ちについて「私の父がフランチャイズの加盟オーナーだったので10代のころ私は深夜シフトで働いていた」など語った。デイカス氏は世界に8万店以上あるコンビニ店を率いることになるが「最近我々は少し勢いを失っている」などコメント。2025年2月期のコンビニ事業の営業利益は前年より161億円少ない1829億円。海外コンビニ事業に至っては前年よりも743億円少ない1569億円に落ち込んでいる。株価が低迷する中、カナダのコンビニ大手アリマンタシォン・クシュタール社から7兆円規模の買収提案を受けた。デイカス氏はクシュタールとの話し合いを継続するとしながらも、株主還元によって、株価を上げ買収に対抗する姿勢を明らかにした。会見でセブン&アイHDは全体の売り上げの約5割ほどを占めている北米でのコンビニ事業を来年後半までにアメリカで株式上場させると表明。祖業であるイトーヨーカ堂などを集約した中間持株会社ヨークHDをアメリカの投資ファンド、ベインキャピタルに売却を決めた。今後の商店は市場から1株2700円の評価を得られるか。