ビジネスマナーを学ぶ新入社員たち。新年度2日目のきょう、こうした研修を受けた人もいたと思うが、その一方で、東京都内の退職代行の会社では、すでに新卒の社員から依頼が寄せられているという。きのう〜きょう午後5時までの依頼は、すでに8件。「入社前に聞いていた勤務内容と異なる」「業務内容が自分に合わないと分かった」。退職の理由には、採用が決まったときとのギャップが挙げられていた。対策の鍵となるのが、こうしたギャップを埋めつつ、キャリア形成も支える仕組み。企業の採用支援を行う会社では、内定者一人一人に先輩の社員が相談者としてつくバディ制度を導入。バディは内定を出したあとのインターンの段階から配置。心配事や気になることを、チャットで気軽に尋ねられる。一日のインターンが終わると必ず話し合いをして、実際に仕事を体験してみてギャップを感じていないか相談に乗る。さらに入社後も1年間バディがつき、フォローを続ける。インディードリクルートパートナーズ・栗田貴祥上席主任研究員は「最近の新入社員は、みずからのキャリアについてしっかり考えている」としたうえで「働きやすさを実現したいライフスタイル、キャリアが得られるかフラットに見ている。1人1人向き合っていかないといけない時代になってきている」と述べた。