OTC類似薬の保険適用外の方針を巡っては年々右肩上がりとなっている日本の医療費が背景にあり、団塊の世代が後期高齢者世代に突入していることからしばらくは上がっていくことが予想されている。現役世代の社会保険料も年々増加傾向にあることから、今回OTC類似薬の保険適用外という方針を示して医療制度の見直しに踏み切った。市販薬の場合広告宣伝費や物流経費などがかかる関係上割高にある傾向にあるが、診察料などを踏まえると市販薬のほうが安く済む場合もある。医療ジャーナリストの森まどかさんは「メリハリを付けることで医療費を抑制できるメリットがある一方で、自己判断の購入による誤った判断や受診控えなどのデメリットがある」「アレルギーなど根治が難しい場合など、柔軟に考えて線引をするべき」など話した。