マーケット担当・長江優子さんの解説。日産自動車は先週、内田社長が退任し新たにイヴァン・エスピノーサ氏が社長に昇格すると発表したが、株式市場の反応を見るとご祝儀相場とはならなかった。日産のエグゼクティブコミッティ体制を紹介。新たに社長に就くエスピノーサ氏はこれまで商品企画の責任者を務めてきた。注目すべきは退任する人。3月末で内田社長のほか星野副社長や坂本副社長ら日本人役員4人の退任が決まり全体の人数は11人から8人に減少する。大手自動車メーカーの株価を紹介。日産の内田社長が就任する前2019年11月末からの値動きを見ると内田体制で日産の株価は上昇するところが下落。にもかかわらずこの株価の反応が薄いことを考えると株式市場は日産の新たな経営体制に期待を寄せていないことが分かる。一つはエスピノーサ氏の中案が未知数なこと。もう一つの懸念が取締役の体制。2025年度の日産の主なイベント、日産の発行体格付けを紹介。格下げが相次いでいる。長江さんは「エスピノーサ氏にはリストラ策の断行だけでなく提携相手探しも求められそう」などと話した。