深刻な経営不振にあえぐ日産自動車が横浜市の本社で株主総会を開催。開会前に株主に話を聞くと、再建への期待と、経営難に対する怒りが混在するような反応が見られた。総会ではエスピノーザ社長が「ご心配をおかけしたことをお詫びする」と述べ、その後、今年3月期の最終損益が6700億円の赤字だったことが発表された。日産は既に国内外で従業員を2万人削減すること、7つの工場を閉鎖する方針を発表しているが、きょうの総会でも詳細は明らかにされなかった。また今年4~6月期の業績予想も2000億円の赤字を見込んでいるという。株主からは前社長の内田誠氏に3億9000万円の報酬が支払われていることに対し怒りの声が上がり、内田前社長に発言を求める声も上がったが、応じなかった。総会は新たに12人の取締役を選任し、3時間で終了した。