あおぞら銀行・諸我晃の解説。ドル円予想レンジは158.00円~159.50円。注目ポイントは「円金利とドル円」。ベッセント財務長官から円安を牽制する発言がありドル円が急落する場面もあったが底堅い推移となっている。きょうも為替介入への警戒感もあるなかで神経質な展開となりそう。円金利のイールドカーブ(イラン戦争前、現在)によると全体的に金利は上昇しているが、短期ゾーンよりも長期ゾーンでの上昇幅が大きい。10年-2年金利スプレッド(日本、ドイツ、アメリカ)によるとイラン戦争の開始以降、アメリカとドイツは縮小傾向だが日本は大きく拡大している。利上げの遅れにより中央銀行の行動がインフレの後手にまわるビハインドザカーブへの懸念が日本ではより強いことが影響している。原油高によるインフレ圧力が強まるなか高市総理が利上げに難色を示しているという見方もある。日銀の利上げ期待が高まらず、短期金利の上昇は限定的。長期金利は補正予算など財政拡大、ビハインドザカーブへの懸念が金利上昇を後押ししている。ビハインドザカーブは将来のインフレ加速を招くことから円安材料となる。ドル円と10年-2年スプレッドは概ね連動する動きとなっている。1月のアメリカによるレイトチェック、為替介入とみられる動きの後は円高方向に乖離している。インフレを懸念した日本の長期金利上昇、原油高による貿易赤字の拡大、FRBの利上げ期待の高まりなどを受けて当面は円安基調が継続しそう。
